冬のパップテントが心配な人
「冬キャンプをパップテントですごす予定です。でも、本当にパップテントで大丈夫かな?寒くないの?経験者のリアルな話を聞きたいな…」
こんな疑問にお答えします。
✔この記事を書いた人
パップテントは無骨な見た目から、ソロキャンパーに大人気のテント。
ですが、その大人気なパップテントも冬キャンプとなると、
スカートがついてないけど寒くないのかな…。
こう不安に感じる人もいらっしゃるかと。
そこで今回は、
パップテントで何度も冬キャンプを経験している筆者が「冬のパップテント活用術」をご紹介。
ちなみに、結論から。
結論:冬でもパップテントで大丈夫です。
では、なぜ大丈夫なのか?
その『理由』と『具体的な対策』を解説していきますね。
パップテントで快適に過ごせる「理由」
パップテントで快適にすごせる理由。
それはスカート無しの欠点を冬用装備で補えるからです。
具体的に説明すると、スカート無しの欠点とはテントの下から冷気が入ることによる「保温性能の低下」です。
そのため、
テントの中が寒くて眠れない…。
これが、考えられる最悪の展開です。
ですが、安心してください。
これから解説する冬用装備をそろえれば、スカートが無いパップテントでも暖かく過ごすことができます。
その装備はこちら
それでは、くわしく解説していきます。
パップテント用 冬装備①:コット
コットはパップテントでは欠かせない装備。
なぜなら、
地面からの底冷えを軽減できるからです。
コットとは「簡易ベッド」のこと。
コットを使うと地面に直接ふれないので、底冷えを軽減することができます。
冬の底冷えは想像以上です。
私も冬キャンプ初心者のときに「冬の底冷え」を体験しましたが「眠たいのに背中が寒くて眠れない!」という地獄の夜を過ごすことに…。
そのため、冬キャンプでは「コット」が必要になるのです。
おすすめのコットはこちらの2つです。
ちなみにコットの購入には「注意点」があります。
それは「安すぎるコット」は買わないこと。
私の友人は5,000円のコットを買ってしまい1日で壊れてしまいました。
「ち~ん」
このように値段が安いコットは一見すると財布には優しいですが、コットは全体重を長時間支える装備なので、堅牢なものでないと結局のところ出費が増える可能性があります。
さらには、いざ「コットを買おう!」と考えた時には、
高額で品質も高いヘリノックスのコットにすべきか?
それともコスパで選ぶべきか?
こう悩む方が多いです。
ですが、結論コットは「リセールバリュー」で選ぶべきです。
それが一番「失敗しない選び方」になりますよ。
コットで悩まれている方は「【高品質VSコスパ】冬キャンプおすすめコット5選【結論:リセール重視】」をご確認ください。
もしくは、
コットは高いから手が出せないよ…。他の手段はないの?
という方もいらっしゃるかと。
結論から言うと手段はあります。
具体的には3つですね。
この3つの中では「マットを2重にして底冷えを軽減する方法」が値段も安くておすすめですよ。
特に、ゆるキャン△でも紹介していた「無料のダンボールを利用する方法」が、一番コスパが高いです。
コットなしの冬キャンプに興味がある方は「【コットなしの条件】冬キャンプで暖かく眠る3つの方法【無理は禁物】」をご確認ください。
パップテント用 冬装備②:マット
続いての、冬用装備はマットです。
え?コットがあるのにマットも必要なの?
と思われた方もいらっしゃるかと。
実は、コットだけでは冬の底冷えを軽減できません。
なぜなら、
コットと地面とのあいだの空間に「冷たい空気」が入り込むからです。
その空間に入りこんだ冷気は、コットの布一枚では防げません、
そのため、コットの上にマットを重ねることで、その冷気を遮断するのです。
さらには、
マットの上にブランケットを敷いて、その上にシュラフを敷くのが、もっとも安全なスタイルですよ。
おすすめはこちらのウレタンマット。
たとえば、
マットはキャンプ場で使うのみ!
という方なら、多少かさばりますが、このようなウレタンタイプがおすすめです。
マット選びで大切なことは「厚さ8mm」以上のマットを選ぶこと。
なぜなら、
8mm以下のマットでは、断熱効果が弱く冷気を軽減できないからです。
そうなると、寒くて眠れない夜を過ごすだけでなく、新たに買い直す必要性も出てきます。
ちなみに、何も考えずに購入した私は買い直すことに…(泣)
マットの購入でお悩みの方は「【結論:厚さ8mm以上】冬キャンプでおすすめの銀マット6選」をご確認ください。
もしくは、
将来的に登山にも行きたいので、軽量でコンパクトなマットの方がいいな。
という方には「エアーマット」がおすすめです。
もちろんエアーマットには、
パンクが怖い…。
という意見もありますが、正しい使い方をすればパンクは軽減できます。
それよりも「荷物が軽くてコンパクトになる」というメリットが、登山家に選ばれる理由です。
くわしくは「▶【R値を徹底比較】冬キャンプで使えるソロ用エアーマット5選」をご確認ください。
パップテント用 冬装備③:冬用シュラフ
コットとマットの次に必要な装備は、
『冬用シュラフ』です。
冬用シュラフとは羽毛で作られたシュラフのことで、寒い冬でも暖かく眠れます。
特に、パップテントはスカートが無いので、テントの下から冷気が入り込みテント内の温度が下がります。
そのため、
冬用シュラフでシュラフ内の温度を高めることで、テント内が寒くても暖かく眠ることができるのです。
注意点として、冬用の羽毛シュラフは濡れると保温性能が下がります。
テント内の「結露」が濡れの原因ですが、これが一番危険です。
夜中に寒くて目が覚めるとシュラフが「びちょびちょ」だった!!
というのはよく聞く話。
そのため以下の対策のうち、どちらかを選ぶ必要があります。
基本的には、まだ冬用シュラフを購入していない方は「防水シュラフ」の購入がおすすめです。
結局、シュラフカバーまで購入すると、最初から防水シュラフを購入するのと金額はあまり変わりません。
そのため、まだ冬用シュラフをお持ちでないなら、最初から防水シュラフを購入した方がいいですよ。
防水シュラフのおすすめはこちらです。↓
でも、冬用シュラフって選び方が難しいんだよね。
という方には下記の記事を。↓
▶【失敗しないシュラフ特集】冬キャンプおすすめの冬用シュラフ/寝袋10選
冬用シュラフは高い買い物なので「あっちを買っておけばよかった!」という失敗は防ぎたいところ。
そのため、できる限りわかりやすく解説しました。
※注意。でも話が長いです。
シュラフカバーも「ナンガ」がおすすめ
こちらは私も愛用しています。
値段もそこまで高くないので、シュラフカバーを購入するならおすすめですよ。
ちなみに、
でも、シュラフカバーまで買うのはちょっと…。
という人には「化繊の3シーズンシュラフ」でも代用できます。
化繊シュラフとはポリエステルで作られたシュラフのことで、濡れに強いのでシュラフカバーと同じような役割を果たしてくれるのです。
こんな感じですね。↓
このやり方はシュラフ内がさらに暖かくなるのでおすすめですよ。※ただし、荷物がそのぶん増えます。
もちろん、
いや、そもそも冬用シュラフが高くて買えないんだけど…。
という方には『組合せ』でも乗り切れます。
具体的には、以下の7つの組み合わせが重要ですね。
パッと見て、
なんか大変そう…。
と腰が引けますが、けっこうかんたんなお話です。
しかも、
この対策なら今お持ちの3シーズンシュラフでも冬キャンプができますよ。
くわしくは下の記事をご確認ください。↓
▶【組合せの科学】冬キャンプを3シーズンシュラフで過ごす方法
パップテント用 冬装備④:ストーブ
最後は、ストーブになります。
ストーブは、テント内を暖めるのに適した暖房器具です。
パップテントはスカートが無いので、冷気が入り込み、テント内はめちゃめちゃ寒い。
そのため、ストーブのような暖房器具がないと、テントの中で暖かくすごせません。
もちろん、
テントは寝るだけなのでストーブは必要ないよ。
と考える方もいらっしゃるかと。
ですが、
冬キャンプの暖房無しは、みなさんの想像以上に過酷です。
例えば、焚き火も暖かいのですが、それは手をかざしている部分だけで、体全体が暖かいわけではありません。
そのため、焚き火は焚き火で暖まる。
そして、テントの中にストーブを置いてさらに暖まる。
これが、一番暖かく過ごせる方法です。
じゃあ、どういったストーブを選んだらいいの?
パップテントで使いやすいストーブは3つです。
そして、各ストーブには以下の特徴があります。
暖かさ | 重さ | 大きさ | 手軽さ | |
---|---|---|---|---|
石油ストーブ | ◎ | △ | △ | △ |
薪ストーブ | ◎ | △ | △ | ✖ |
ガスストーブ | △ | ◎ | ◎ | ◎ |
くわしく見ていきましょう。
パップテント暖房器具:①石油ストーブ
暖かさ | 重さ | 大きさ | 手軽さ | |
---|---|---|---|---|
①石油ストーブ | ◎ | △ | △ | △ |
石油ストーブは最もバランスがとれた、暖房器具です。
テント内がとても暖かくなり、そこまで手間もかかりません。
そのため、多くのキャンパーが愛用中。
私も、愛用しているのは石油ストーブです。
なぜなら、キャンプだけでなく家でも使えるからです。
それにより、家の電気代が下がるので、購入費用も長い目でみれば回収できます。
私は2年で回収できました。
そのため、
石油ストーブを検討しようかな?
それなら「【価格・燃費比較】石油ストーブのおすすめ6選【冬キャンプ初心者向け】」をごらんください。
石油ストーブを選ぶ際の「失敗しないポイント」をまとめています。
パップテント暖房器具:②薪ストーブ
暖かさ | 重さ | 大きさ | 手軽さ | |
---|---|---|---|---|
②薪ストーブ | ◎ | △ | △ | ✖ |
薪ストーブは、とても暖かいですが、それ以上に手間がかかります。
なので、個人的にはおすすめしません。
しかし、それを補て余りうる『独特の魅力』があります。
特に、
これらがキャンパーを魅了するのです。
やっぱり、薪ストーブには憧れるな~♪
という人にはこちらの記事を。
大切なことは「覚悟を決める」こと。
そうじゃないと後悔しますよ。(笑)
パップテント暖房器具:③ガスストーブ
暖かさ | 重さ | 大きさ | 手軽さ | |
---|---|---|---|---|
③ガスストーブ | △ | ◎ | ◎ | ◎ |
ガスストーブは、もっとも『手軽』な暖房器具です。
しかし、テント全体を暖める火力が無いことがデメリット。
そのため、
手や足といった局部を暖める補助的な暖房として使います。
私が使っているのはこちらですね。↓
ですが、パップテントはテントが小さいので、ガスストーブでも十分に暖かくなります。
例えば、大きいリビングだと暖めるには大きなストーブが必要ですが、小さい部屋だと小さなストーブでも短時間で暖めることができますよね。
それと一緒です。
したがって、ソロ用のパップテントでは火力が弱いガスストーブでも暖かく過ごせます。
もちろん、ガスストーブにもたくさん種類があります。
特に『高火力』のガスストーブは石油ストーブの代わりになるぐらい暖かいです。
くわしくはこちらで解説しています。↓
▶【高評価ガスストーブ】冬キャンプおすすめのガス暖房7選【ソロ必須】
ただし、
テント内でストーブを使うなら一酸化炭素中毒には気をつけてください!!!
ちなみに、私は一酸化炭素中毒になりました。
この記事に私の大失敗を載せているので参考にしてください。↓
▶【こうして私は一酸化炭素中毒になりました…】冬キャンプでの大失敗
私のパップテント冬キャンプはこんな感じ
こちらが私の装備です。
- テント:バンドックソロベース
- コット:ヘリノックスコット
- マット:サーマレスト Zライトソル
- ブランケット:エルパソ ニューダイヤモンド
- 冬用シュラフ:NANGA600STD(快適温度-3℃)
- シュラフカバー:NANGAシュラフカバー
- 石油ストーブ:トヨトミ ギアミッション
- ガスストーブ:ミニポータブルヒーター
気温は、寒いときで-2℃前後。雪中キャンプではありません。
この装備で、スカート無しのパップテントでも快適に過ごしています。
でも、どうしてもスカートが無いことが気になる。
そんな方には3つの対策があります。
①落ち葉や枯れ木、薪や自身の荷物を利用して隙間を塞ぐ
②スカートを自作する⇒詳しくはコチラ
③パップテントの2本の支柱を、5~10cm掘った穴に入れて、テント自体の高さを低くすることで隙間を埋める。
つまりは、隙間を塞ぐことで、冷気の侵入を防ぐということですね。
あと、服装はこんな感じです。
- 超極暖(UNIQLO)
- 裏起毛パーカー(UNIQLO)
- インナーダウン(UNIQLO)
- 綿アノラックパーカー(ワークマン)
- 焚き火パンツ(ワークマン)
- 冬用サンダル(スブ)
- 裏起毛靴下(しまむら)
- ネックウォーマー(UNIQLO)
本当は、おしゃれブランドの服も着たいのですが、高くて躊躇するのと、穴が開いたら落ち込みそうなので諦めました。
やっぱり、
安くてガシガシ使える服が気楽で最高です!
さらには、冬の服装には大切な考え方があります。
この順番で服を重ねると体温が逃げにくく、暖かく過ごせます。
くわしくはこちらを↓
▶【結論:冬は着る順番が大切】冬キャンプにおすすめの服装【初心者向け】
あと、足元は何気に寒いです。
『SUBUのサンダル』は暖かく値段もそこまで高くないので、おすすめですよ。↓
▶【冬キャンプ初心者向け】SUBU/スブのレビュー【2年目突入】
まとめ
いいかがでしたでしょうか?
今回は冬でもパップテントで快適に過ごせる方法を解説しました。
長い説明でしたよね?
お疲れ様でした。
まとめると、
結論:冬でもパップテントで大丈夫です。
それを補う冬用装備を用意すればOK。
それが以下の4つでしたね。
この冬用装備があれば、パップテントでも冬キャンプができます。
ーーー
男が憧れるパップテント。
その大好きな雰囲気を冬キャンプで満喫しながら、ゆったりとした時間を楽しみましょう。
それでは、楽しい冬キャンプを。
P.S.暖房なしにチャレンジしたいならコチラがおすすめ↓
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