- モンベルのシュラフを買おうか迷ってる。
- でも、種類が多すぎてよくわからない。
- あと、高い買い物なので後悔したくない…。
こういった悩みを解決します。
「冬に適切なシュラフを選ぶことは初心者の方には難しい」
これはよく言われることですが、はっきり言ってその通りです。
なぜなら、
シュラフを選ぶために必要な「予備知識」が多すぎるからです。
いざネットで検索しても、シュラフの数は多すぎるし、温度表記もたくさんある。
そのため、
何を選んだらいいのワカラナイ…。
こう感じる人も多いはず。
しかも、冬用シュラフはとても『高価な買い物』です。
買った後に、
あっちの方が良かったかも…。
こうなったら最悪です。
そのため、今回は初心者の方でもわかるように「モンベルシュラフの特徴」「選び方」、そして「おすすめの冬用シュラフ」を紹介していきます。
注意点として、後悔しないシュラフを選ぶためには、ある程度の『知識武装』が必要です。
そのため、説明が少~し長くなりますが一緒に頑張りましょう!!
この記事を読むメリットは?
- モンベル「最大の武器」がわかる
- 将来を見すえて「後悔しない買い物」ができる
- どんなに寒い夜でも「爆睡」できて、朝も体が「痛くない」
✔この記事を書いた人
それでは解説していきます。
モンベルの冬用シュラフの選び方
ここからは、モンベルのシュラフの「選び方」を解説します。
いや、選び方は大丈夫だから「おすすめのシュラフ」を早く教えて!!
という方は下のリンクをクリック。
こちらをクリック!モンベルのシュラフの「選び方」は以下の3つになります。
それでは、この3つの選び方をモンベルの特徴と共に解説していきます。
■「スーパースパイラルストレッチ」モデルを選ぶ
『モンベルのシュラフ』と他メーカーのシュラフとの違いは何か?
それは、スーパースパイラルストレッチ システム(特許取得済み)による『快適性』の違いです。
上記の説明のようにスーパースパイラルストレッチ システムを搭載したシュラフは伸縮率が最大135%あるので、シュラフの中でも簡単に寝返りがうてます。
そのため、寝袋の中で「あぐら」も組めるのです。
これは、マミー型のシュラフのデメリットを改善した『画期的なシステム』です。
したがって
- シュラフが窮屈でなかなか寝れない
- 朝起きたら足や背中が痛い
こういった人には特におすすめです。
この「快適性」が登山家や本物志向の方がモンベルのシュラフを選ぶ理由のひとつなのです。
しかし、
この『スーパースパイラルストレッチ』はすべてのモデルに対応していません。
販売モデル | 素材 | スーパースパイラルストレッチ | スパイラルストレッチ |
---|---|---|---|
シームレスダウンハガー | ダウン | 〇 | ✖ |
アルパインダウンハガー | ダウン | ✖ | 〇 |
バロウバック | 化繊 | 〇 | ✖ |
アルパインバロウバック | 化繊 | ✖ | 〇 |
ダウンハガー | ダウン | 〇 | ✖ |
上記の表を見て分かる通り『アルパイン』という名前が入るシュラフは非対応モデルですので、間違わないように注意しましょう。※ちなみにアルパインの「スパイラルストレッチ」は伸縮率が最大115%です。
- モンベル最大の特徴である『スーパースパイラルストレッチ』を選ぼう!
- 対応モデルは「シームレスダウンハガー」と「バロウバック」「ダウンハガー」の3種類のみ
■「快適温度域」でシュラフを選ぶ
この「温度」の項目がシュラフ選びが難しい理由です。
わかりやすく解説するので、頑張りましょう!!
モンベルのシュラフには「3つの温度」が標記されています。
①快適温度域
快適温度域とは、寒がりな人でも快適にすごせる温度のことです。
そのため、快適温度域でシュラフを選べば失敗することはありません。(寒がりな人は保険として、この温度に+1~2℃がおすすめ)
②使用可能温度域
使用可能温度域とは、寒さに強い人がシュラフの中で丸まって眠れる温度のことです。
そのため、寒さに自信がある人はこの温度でも大丈夫です。(個人的にはおすすめしません)
③危険温度域
危険温度域とは、低体温症を引き起こす可能性がある温度のことです。
そのため、この温度は無視して大丈夫です。(無視でいきましょう!)
ーー以上3つの温度があります。
その中で大切なことは『①快適温度域』で選ぶことです。
寒がりな人でも快適に眠れるシュラフを選ぶことで「安全マージン」を確実に取りましょう。
とくに、
冬キャンプであれば『-6℃~±0℃』付近の温度帯が適切です。
そして、少しややこしいのですが、モンベルは温度帯を『EXP.~#7』で分類しています。
冬キャンプの温度は「-6℃~±0℃」の間なので『#0~#2』と表記されているシュラフが該当します。
- #0⇒快適温度「-6℃」
- #1⇒快適温度「-3℃」
- #2⇒快適温度「±0℃」
したがって、冬キャンプでは「#0~#2」から選びましょう。
この温度の項目はかなり複雑なので「よくわからないな…」と感じたら、
冬キャンプでは「#0~#2」のシュラフを選べばいいのね!
と覚えておけば大丈夫です。
- 「快適温度域」を基準に選ぶ。
- 冬キャンプであれば『-6℃~±0℃』の温度帯である『#0~#2』でOK
■将来の選択肢を広げる
将来の選択肢を広げるとは『化繊シュラフ』よりも『ダウンシュラフ』を選ぼうということです。
モンベルでは同じ温度でも『化繊シュラフ』と『ダウンシュラフ』があります。
以下にかんたんに特徴をまとめています。
販売モデル | 素材 | 重量 | 大きさ | 価格 |
---|---|---|---|---|
ダウンハガー | ダウン | 軽い | 小さい | 高い |
バウロバック | 化繊 | 重い | 大きい | 低い |
ダウンシュラフは、値段は高いが、軽量でコンパクト。
一方で、
化繊シュラフは、重くて大きいが、値段はお手頃。
という特徴があります。
同じ温度なら、値段が安い「化繊シュラフ」でもいいのかな?
ちょっと待って!
ここは大切なポイントだよ。
多くのキャンパーが考えること
キャンプに慣れてくると、多くのキャンパーがこのように考えます。
- もっと手軽にキャンプがしたいなぁ…。
- もっと荷物を少なくしたい…。
- もっと違うこともやってみたいよ…。(軽登山、バイク、サイクリングなど)
これは、キャンパーのあるあるです。
ですが、
いやいや、俺はそんなことないよ。
フッ(冷笑)
最初は皆さんこう考えます。
私もそうでした(笑)
『むしろ手間が楽しい!』
とか、
『重くても車で行くからいいよ!』
とか
『いやいや、キャンプしかしないし(笑)』
とか言うのです。
ですが、残念ながら多くの方は「もっと手軽で、新しいことにも挑戦したい!」と考えます。
なぜなら、
人間は楽をしたい生き物であり、また飽きやすい生き物だからです。
例えば、あんなに楽しかったテント設営も、だんだんめんどくさくなったり…。
また、あんなに気に入ってたキャンプギアも、気づけば新しいものが欲しくなったり…。
思い当たる節はありませんか?
そのため、
多少値段が高くても、将来の選択肢を広げる『ダウンシュラフ』を選びましょう。
それが「後悔しない選択」につながりますよ。
将来、楽をしたくなるし、軽登山などもしたくなるので、選択肢が広がる『ダウンシュラフ』を選ぼう。
最後に、ここだけおさえよう
最後はここだけ。もう少しがんばろう!!
今までの選び方をまとめるとこちらです。
- スーパースパイラルストレッチを選ぶ
- 快適温度域でシュラフを選ぶ(#0~#2)
- 将来の選択肢を広げる(ダウンシュラフ)
この条件に合うモンベルのシュラフは、下記の「3シリーズ」です。
ここで注目してほしいのは、赤い数字の部分です。
この数字をフィルパワー(FP)と言います。
フィルパワー(FP)とは、同じ量のダウンでも高品質の方が『より暖かくなる』ということを数値化したものです。
モンベルでは、この数字が大きいほど高品質のダウンになり、より軽量でコンパクトになるのです。
もちろん、その分お値段は高くなります。
ですが、
将来的な選択肢をふまえると800FP以上あると、どんなことにも対応できます。
そのため、ここまできたら800FP以上のシュラフを選んで、後悔しない選択をしましょう。
フィルパワー(FP)は800以上
ここまできたら絶対に後悔しない選択を!
おすすめの冬用シュラフ5選
それでは、ここからモンベルのおすすめシュラフを紹介します。
ポイントはコチラでしたね。
おすすめのシュラフは5つあります。
①ドライ シームレス ダウンハガー900 #1
こちらは「ドライ シームレス ダウンハガー900 #1」です。
現状のモンベルのシュラフの中では最新の技術がつめこまれた「最強シュラフ」です。
ちなみに「ドライ」とは防水という意味。
つまり、
生地が防水加工されているので、シュラフカバーが必要ないということですね。
モンベルもとうとうナンガのように「防水シュラフ」を出してきましたね。
そのため、将来的に登山を考えている人には「軽量コンパクト」なこちらのシュラフがおすすめですよ。
【価格】68,200円(税込)
【快適温度】-3℃
【重量】864g
【収納サイズ】∅16×32cm(5.7L)
② ドライ シームレス ダウンハガー900 #2
こちらは、ドライ シームレス ダウンハガー900 #2です。
こちらも先ほどのシュラフと同様に「防水仕様」になっています。
先程のダウンハガーとの違いは「快適温度が±0℃」ということです。
ちなみに、
「シームレス」ダウンハガーとは、ほとんど縫い目が無いことで気密性が増して保温効果が高まるシュラフのことです。
これを『スパイダーバッフルシステム』と言います。
今のモンベルでは主流となっている最新技術ですね。
同じ温度帯でも、より軽く、よりコンパクトに持ち運べますよ。
【価格】59,400円(税込)
【快適温度】±0℃
【重量】702g
【収納サイズ】∅15×30cm(4.7L)
③ シームレス ダウンハガー800 #0
こちらは、シームレス ダウンハガー800 #0です。
先ほどまでのシュラフと違って、ここからは「ドライ」ではありません。
つまり「防水仕様」ではないシュラフになります。
しかし、快適温度は-6℃。
今回紹介するシュラフの中ではもっとも「寒い温度」に耐えられますね。
ドライシームレスよりは少し重くなりますが、快適温度は「-6℃」なので冬キャンプのみであればこちらがおすすめですよ。
【価格】55,000円(税込)
【快適温度】 -6℃
【重量】995g
【収納サイズ】∅18×36cm(8.1L)
④シームレス ダウンハガー800 #1
こちらは、シームレスダウンハガーの800#1です。
先ほどのシュラフとの違いは快適温度です。
こちらは、快適温度が -3℃ですね。
冬キャンプにはちょうどいい温度帯になります。
【価格】49,500円(税込)
【快適温度】 -3℃
【重量】866g
【収納サイズ】∅16×32cm(5.7L)
⑤シームレスダウンハガー800#2
こちらは、シームレスダウンハガーの800#2です。
快適温度は±0℃で、正直、冬キャンプには少し物足りない温度です。
しかし、多くの登山家やベテランキャンパーはシュラフ単体だけで温度調整をしません。
じつは
服装をレイアリングすることで温度調整をするのです。
例えば、寒い時にはアウターダウンを着込んで寝たり、暑い時にはインナーシャツだけで寝ます。
このように服装で温度調整をすることで、冬だけでなく「春」や「秋」にも同じシュラフを使うことができます。
じつは、快適温度-6℃などの冬用シュラフを購入すると、春と秋には暑すぎて使えないので、シュラフを新たに購入する必要があるのです。
もともと、3シーズンシュラフをお持ちであればいいですが、そうでなければ出費が増えることに…。
そのため、コスパを重視した考え方になりますね。
【価格】41,800円(税込)
【快適温度】 ±0℃
【重量】677g
【収納サイズ】∅15×30cm(4.7L)
おすすめシュラフの比較表
今回紹介したおすすめシュラフを以下にまとめています。
対応モデル | 快適温度 | 重量 | 収納サイズ | 価格(税込) |
---|---|---|---|---|
ドライシームレスダウンハガー900#1 | -3℃ | 864g | ∅16×32cm(5.7L) | 68,200円 |
ドライシームレスダウンハガー900#2 | ±0℃ | 702g | ∅15×30cm(4.7L) | 59,400円 |
シームレスダウンハガー800#0 | -6℃ | 995g | ∅18×36cm(8.1L) | 55,000円 |
シームレスダウンハガー800#1 | -3℃ | 866g | ∅16×32cm(5.7L) | 49,500円 |
シームレスダウンハガー800#2 | ±0℃ | 677g | ∅15×30cm(4.7L) | 41,800円 |
ちなみに登山の目安はこちらです。
対応『#』 | 登山の目安 |
---|---|
#0 | 国内の3,000m級の冬山で使用できる |
#1 | 国内2,000m級のほとんどの冬山で幅広く使用できる |
#2 | 冬季登はんや縦走など、積雪期の登山で幅広く使用できる |
こうしてみると『#1』のバランスがいいですね。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
今回はモンベルのシュラフの特徴、選び方、そして、おすすめのシュラフを紹介しました。
ふー、だいぶ疲れたわ。
お疲れ様です。(笑)
でも、ある程度モンベルのシュラフが理解できたのではありませんか?
やはり、モンベルのシュラフは登山家や本物志向の方の支持率が高いだけあって、専門的なことや細かい特徴が多くて、初めての方には分かりづらいです。
ですが、品質は本物です。
そして、高品質なシュラフは10年使えると言われています。
そのため、シュラフ選びは相棒選びです。
今回の記事を参考にして自分にベストな相棒を見つけて下さい。
それでは、楽しい冬キャンプを!
P.S.冬キャンプにはマット選びも大切です。
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