ソロベースを検討している人
「ソロに使えるパップテントを探しています。その中でバンドックのソロベースがいいと思うんだけど、実際のところどうなの?使用者のリアルな感想が知りたいな」
こういった疑問にお答えします。
✔この記事を書いた人
ソロベースはバンドックが発売しているパップテント。
元々はUSパップというアメリカ軍の軍幕をモチーフにして作られたテントで、
その最大の魅力は見た目の「無骨」さと「コスパの高さ」にあります。
私も購入しましたが、その完成度の高さに大満足したテントです。
そのため今回は、私がソロベースで冬をすごした際の体験談と合わせてテントの紹介をします。
カタログでは分からない『リアルな感想』をお伝えしますね。
ソロベースのスペック
- カラー:カーキ
- 1人用
- サイズ(約):フライW360xD190xH110cm・インナーW190xD85xH100cm・収納時W40xD20xH20cm
- 材質:フライ/コットン混紡生地(ポリエステル65%・綿35%)・インナー/ポリエステルメッシュ・フロア/ポリエステル・フレーム/アルミ合金
- 重量(約): 4.4kg
- 組立式
- 付属品:ペグx18、ロープx6、エンドキャップx2、収納ケースx1、取扱説明書
- 生産国:中国
ソロベースのメリット
ソロベースのメリットは3つです。
- 無骨でカッコイイ
- ポリコットン素材
- パップテントの中では横幅がある
メリット①:無骨でカッコイイ
これは皆さん安心してください。
正直、
写真で見る以上のカッコよさです。
特に、テントの色味の部分は
写真とぜんぜん色が違う…。
なんてことはソロベースにはありません
写真よりも、さらに良い色です。
「あの渋いカーキ色をよく表現できたなぁ」と驚くと同時に、
使っていく内にビンテージ感が増してくるので「ニヤニヤ」が止まりません。
なので、見た目は安心してください。
期待を裏切らない、むしろ期待以上のカッコよさですよ。
メリット②ポリコットン素材
これもソロベースの魅力の一つです。
実際に使ってみて実感できたポリコットンのメリットがこちら。
- 夏は涼しく、冬は暖かい
- 素材が燃えにくい(難燃素材)
- 耐久性が高いので、長く使える
- 結露が軽減できる
特に、
素材が燃えにくいので焚き火が近くでできることが「ああ、最高だな…」と感じるポイントです。
ただし、
「結露」は普通に発生します。
冬でもソローベースを使って感じることは、「ポリコットン素材でも結露は完璧には防げない…」ということです。
あくまでも、結露を軽減できるだけで、普通に結露はします。
そのため、
ポリコットンに「結露対策」を期待していた方は「そこまでの効果は無い」のでご注意下さい。
ですが、私自身「結露」に関しては悟ったことがあります。
それは
冬キャンプに結露対策は不要ということです。
私も色々悩み、たくさんの対策をしましたが「結論⇒不要」かと。
くわしくは「【結露対策は必要?】冬キャンプの悩みを解決【経験者の意見】」を参考にして下さい。
結露のデメリットは、驚くほど「小さい」ですよ。
ポリコットンには「デメリット」も
特に、
①テントが重い(4.4kg)
②テントを完璧に乾かさないとカビが発生する
という特徴が、ソロキャンプに『手軽さ』を求めてる人にはおすすめできません。
なぜなら、テントが重いと
バックパックひとつでキャンプに行く!
ということも大変になります。
また、テントを乾かすのを待っていると
翌日はサッと帰りたい!
ということも難しくなります。
そのため、
ポリコットンが自分のスタイルに合っているのか「確認」してから購入しましょう。
ここはとても大切なポイントです。
なぜなら、私はそれで失敗して
新たに「ポリエステルのテント」も購入したからです。
まあ「失敗」というと大げさですが、「個人のニーズ」や「その日の状況」によって使いたいテントが変わるということですね。
詳しくは「【ポリコットンテントの裏話】冬キャンプ経験者が選んだ理由【初心者向け】」で考え方をまとめています。
「ポリコットンのテントを購入しようかな?」その前に一度ご確認ください。↓
メリット③横幅が広い。
これは私が購入する際にテンマクのパップテント「炎幕」と比較して感じたことです。
炎幕 | ソロベース | |
---|---|---|
高さ | 130cm | 110cm |
奥行 | 190cm | 190cm |
横幅 | 330cm | 360cm |
その差30cm
ですが、このたった30cmが結構違います。
私は炎幕も実際に確認したのですが、ソロベースの広さはハッキリわかります。
横幅が違うことによって、荷物や暖房器具(石油ストーブなど)が余裕をもって置けるので、利便性が変わってくるのです。
詳しくはこちらの動画をご覧ください。
横幅が全然違いますよ。
ソロベースのデメリット
実際に使って感じたソロベースのデメリットはこちら。
- 高さがちょっと低い
- テントの中でゆっくりはできない
- スカートが無い
デメリット①高さがちょっと低い
これは先ほどの『炎幕』と再度比較をすると分かり易いです。
炎幕 | ソロベース | |
---|---|---|
高さ | 130cm | 110cm |
奥行 | 190cm | 190cm |
横幅 | 330cm | 360cm |
ソロベースは炎幕と比較すると、横幅は30cm広く、高さは20cm低い。
この20cmの低さによって、ヘリノックスのチェアを使うと頭が上の幕に触れます。
つまり、サイズ感が合いません。
実は、
「炎幕」はヘリノックスのチェアの高さを想定して設計されているのですが、「ソロベース」は地べたに座ることを前提で設計されています。
そのため、ソロベースでチェアを使うのであればこういった高さのチェアが必要です。
ただし、
ヘリノックスのチェアも工夫次第で使えます。
それは、立ち上げる方のポールの長さを変えることです。
私の場合は170cmの長さのポールを使いましたが、これによってヘリノックスのチェアも使えます。
しかし、見た目は結構変わるので、それをどうとらえるかは個人の感覚次第ですね。
デメリット②テントの中でゆっくりはできない
ソロベースは、パップテントの中で比較すると横幅があり、幅広く使えます。
しかし、
あくまでも一人用であり、テントの中で「ゆったりと過ごすスペース」はありません。
そのため、
寒い冬にはテントの中でまったり過ごしたい!
という人には少し物足りなく感じます。
これを解決するのが二又ポールの存在です。
「二又ポール」とは、テントを支える一本のポールを二又にすることで、この「二又ポール」を使うとスペースを有効活用できます。
これによって、
薪ストーブや石油ストーブなどの暖房器具を「余裕をもって」置くことができるのです。
そして、このソロベースは別売りで二又ポールも発売しています。
正直、ソロベースを使っていると「ストーブを置くと少しせまいな…」と感じるので、それなら最初から検討しておくのも手ですよ。
デメリット③スカートが無い
スカートとは、
「テントと地面との隙間から入る冷気を防ぐ効果」があり、冬キャンプではスカートがあると暖かく過ごすことができます。
ちなみに「スカート」とはこういった装備です。↓
そして、バンドックソロベースには、この「スカート」が付いていないのです。
ですが、これをデメリットとして取り上げるのは少し迷いました。
なぜなら、
スカートが無くても、冬キャンプを快適に過ごせるからです。
確かに、テントの下から外の冷気が入りますが、それは「暖房器具」で補えます。
また、冬用シュラフやコットを揃えることで快適に眠ることもできるのです。
詳しくは、こちらの記事で「私の実体験」をまとめています。↓
▶【結論:スカートは不要です!】冬キャンプ経験者のリアルを解説
また、スカートが無いことでテント内で火気を使用する際の『一酸化炭素中毒』の危険性も下げることはできます。
しかし、油断は禁物。
私は油断してしまい『一酸化炭素中毒』になりました…。
どんな状況が危険なのか?
私の失敗を参考にして下さい。↓
▶【こうして私は一酸化炭素中毒になりました…】冬キャンプでの大失敗
でも、不安だからやっぱり「スカート」は欲しいな…。
そんな方にはバンドックからスカート付きのソローベースEXも発売されています。
ですが、
個人的にはこのスカート付きの「ダボッ」としたシルエットが好きではありません。
もちろん、スカート付きの方が冬は暖かく過ごせますので、メリットは大きいです。
ただし、
スカート付きはスカート部分が乾きにくいので、乾かすまで時間がかかり「撤収時間が遅くなる」といったデメリットもあります。
そのため、「翌朝はすぐに帰りたい!」という人は『あえてスカート付きを選ばない』という選択肢もありますよ。
ちなみに、ソロベースとソロベースEXを比較した表がこちら。
ソロベースEX | ソロベース | |
---|---|---|
サイズ | W360xD190xH110cm | W360xD190xH110cm |
収納サイズ | 47x24x24cm | W40xD20xH20cm |
重量 | 5.2kg | 4.4kg |
追加装備 | ・スカート付き ・サイドウォール付き ・ベンチレーション(煙突穴) | |
価格 | 約32,800円 | 約22,500円 |
基本的に、サイズは変わりません。
追加装備がついたぶん、重量が変わりますが、より利便性が増します。
そして、お値段は約10,000円違います。
これを踏まえて「どちらを選ぶのか?」ですね。
そのため、
- 寒さ対策を重視⇒ソロベースEX
- コスパと見た目を重視⇒ソロベース
こう考えてもらえばいいと思います。
まとめ
今回はバンドック『ソロベース』のレビューを解説しました。
メリットとデメリットをもう一度まとめるとこちら。
もう感じていると思いますがデメリットに関しては、
工夫次第で改善できますし、そもそも「大きなデメリット」は存在しません。
そのため、
欠点という欠点が無い総合力が高いテントです。
さらには、
お値段が17,800円(2022年9月29日現在Amazon価格)
この『総合力』に、この『お値段』
だから『コスパ最強テント』なんですよね。
特に、
「無骨なキャンプ」が好きな方には「テントの目の前で焚き火をするスタイル」がおすすめです。
ぜひ、ご検討ください。
あと、付属の張り綱は【白色】でテントに合わないので、私はこちらを購入しました。
ソロベースの無骨さが増しますよ。
P.S.「パップテントで冬キャンプ」の具体的な方法も解説しています。↓
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