冬のソロキャンプはどうやって始めるの?最初だから最低限の装備があればいいかな…。あと、怖いので注意点も教えてほしい。
こういった疑問にお答えします。
✔この記事でわかること。
- 冬のソロキャンプの始め方がわかる
- ソロで最低限必要な装備がわかる
- 必要なお金の総額や注意点もわかる
「冬キャンプはハードルが高い」
これはみなさん言われていること。
「じゃあ、実際どうなんだ?」
と言われると
「たしかに、ハードルは高いです」
と答えます。
嘘をついてもしょうがないですからね。
実際、冬キャンプは知識ゼロでは難しいです。
しかし、ポイントさえわかれば誰でもできます。
それも事実。
そこで今回は、冬キャンプをできるだけ簡単に始める方法を解説。
全体像を掴んで、必要な装備を準備しましょう。
※前提条件:他の季節のキャンプは経験済みで、装備は一通り揃っている。
✔この記事を書いた人
【体験ルポ】冬のソロキャンプの始め方【初心者の注意点】
冬キャンプを始める方法はかんたんです。
基本的には、夏のキャンプと変わりません。
違うのは、寒さ対策の装備が増えるということ。
そして、冬キャンプで必要な装備は7つです。
この7つの装備さえあれば、誰でも簡単に冬キャンプができます。
それでは、順番にポイントを解説します。
最低限必要な装備:①テント
すでに、家族用のテントを持っているならそれで大丈夫です。
私も最初は、家族用の大きいテントでソロキャンプをしていました。
ちなみに下の写真が、家族用のサーカスTC BIGでソロキャンプをしているものです。
たしかに大きいので少し大変ですが、ソロキャンプができないわけではありません。
新しく購入すると金銭的な負担が増えるので、まずは家族用のテントで冬キャンプを楽しみましょう。
慣れてきてから、新しいソロテントを検討しても遅くはありません。
むしろその方が、冬キャンプのコツがわかるので、より自分のキャンプスタイルに合ったテントが選べますよ。
ただし、
自分が持っているのは3シーズンテントなんだけど大丈夫かな?
という不安もあるかと。
ですが、安心してください。
結論:大丈夫です。
3シーズンテントでも、冬用装備を揃えれば、むしろ余裕です。
3シーズンテントで心配なのは、インナーテントのメッシュ部分。
しかし、それも保温効果を高めることで解決できますよ。
詳しくは、下の記事をご覧ください。↓
▶【コスパ重視】3シーズンテントで冬キャンプを過ごす方法【寒さ対策】
また、
スカートがついてないけど大丈夫かな?
という疑問もあるかと。
これも結論:大丈夫です。
私も実際に「スカートなし」で冬キャンプをしていました。
最初は「本当に大丈夫かな?」と心配でしたが、実際にやってみると楽勝でした。
たしかに、テントの下から冷気は入ってきますが、暖房器具があれば暖かく過ごせます。
特に、石油ストーブは必須でしたね。
私が「スカートなし」で冬キャンプをした時はこういう状況でした。↓
▶【スカートは必要?不要?】冬キャンプ経験者がスカートのリアルを解説
それとも、
どうせなら新しいソロテントを買おう!!
と思うなら、こちらの記事をご覧ください。
このブログで人気NO,1の記事です。↓
▶【結論:このソロテントが最強です】冬キャンプのおすすめテント7選
続いての装備はコットです。
最低限必要な装備:②コット
コットとは、簡易ベッドのことで、この装備があると、地面からの底冷えを防ぐことができます。
ただし、コットの購入には注意点があります。
それは、安すぎるコットは買わないこと。
私の友人は5千円のコットを買いましたが、その日のうちに壊れてしまいました。
やはり、自身の重さを支えるものなので、丈夫な装備がいいです。
だいたい1万円前後のコットであれば、問題ありません。
実際に私が使った中では、こちらがおすすめですよ。
こちらは、軽量で持ち運びもかんたんなので
「バックパックひとつでキャンプがしたい」
だったり、
「ツーリングキャンプに行きたい」
といった手軽さ重視の人におすすめです。
もちろん、大人気の『ヘリノックスのコット』もおすすめ。
たしかに値段は高いですが、テンションが高く寝心地も最高です。
さらには、私もヘリノックスのコットを2年以上使用していますが、全然張りがへたれません。
また、リセールバリューも高いので、結果としてそこまでの費用はかからないのです。
下の記事で「どんなコットを買ったらいいのか?」その考え方をまとめたので、興味がある方はご覧ください↓
▶【高品質VSコスパ】冬キャンプおすすめコット5選【結論:リセール重視】
もちろん、
コットは高いから買いたくないな…。
という声もあるかと。
そんな方には「コットなし」ですごせる3つの方法がおすすめです。
特に「マットを2重にする」選択が一番コスパが高いです。
また、ゆるキャン△で紹介されたように、段ボールを使うことでも暖かく眠れますよ。
「コットなし」の詳細はこちらの記事で解説しています。↓
▶【コットなしの条件】冬キャンプで暖かく眠る3つの方法【無理は禁物】
次はマットです。
最低限必要な装備:③マット
コットを買った場合でも、マットは必要です。
なぜなら、
コットと地面との空間に冷たい空気が入り込み、それはコットの布一枚では防ぐことができないからです。
そのため、必ずマットをコットの上に敷きましょう。
使うマットは、夏に使っていたマットで大丈夫です。
私はこちらのマットを使用しています。↓
Amazon人気NO.1のアイテムで価格も安くて使いやすいですよ。
その他にも、おすすめのマットはたくさんあります。
注意点として、
冬キャンプでは、厚さ8mm以上のマットを選びましょう。
なぜなら、8mm以下だと薄くて寒さを軽減できないからです。
おすすめはこちらの記事でまとめています。↓
▶【結論:厚さ8mm以上】冬キャンプでおすすめの銀マット6選
お次はブランケットです。
最低限必要な装備:④ブランケット
「え?ブランケットも必要なの?」
という方もいるもしれませんが、冬キャンプには必須のアイテム。
実は、
ブランケットは、使う用途が広く万能なアイテムなのです。
焚き火を楽しんでいる時に、寒くなったら、ひざ掛けにもなります。
また、眠る時に「肌寒い」と感じればシュラフ中にいれて、暖かく眠ることができます。
さらに、ブランケットはサイトの差し色としても使えるのです。
例えば、このようなブランケットがあるだけで、一気にサイトがおしゃれになります。↓
また、2020年に私が購入したキャンプ道具のベストバイがこちら。↓
グリップスワニーお得意の難燃素材を使っているので、焚き火の近くでも安心。
さらに、簡易的なベルトがついているので、腰に巻いてスカートにもなります。
これは、冬キャンプには本当にありがたい機能で、どんなに寒くても足がヌクヌクなんです。
しかも、見た目は無骨なオリーブカラー。
もうひとつコヨーテもあるので、こちらもおすすめですよ。
「ブランケット」と「ラグ」に関しては、こちらで「おしゃれなアイテム」をまとめています。↓
続いては、冬キャンプの最重要装備です。
最低限必要な装備:⑤冬用シュラフ
冬用シュラフとは、羽毛で作られたシュラフのことで、化繊シュラフと違って軽量でコンパクトになり暖かく眠れます。
ですが、値段が高いことがデメリットです。
基本的には3万円以上します。
この高価な冬用シュラフを買わなくてはいけないことが、冬キャンプのハードルをあげている要因のひとつです。
そのため、
冬用シュラフを買わずに、冬キャンプはできないかな?
こういった声もあるかと。
結論:3シーズンシュラフでも冬キャンプはできます。
基本的には、こういった対策が必要です。
今お持ちのシュラフに、重ね着をしていくイメージですね。
詳しくは、こちらの記事をご覧下さい。↓
▶【組合せの科学】冬キャンプを3シーズンシュラフで過ごす方法
それでも、
いや、どうせなら冬用シュラフを買いたい!
という人には下記の記事がおすすめです。
冬用シュラフの購入で必要な情報をすべてまとめました。↓
▶【失敗しないシュラフ特集】冬キャンプおすすめの冬用シュラフ/寝袋10選
続いては、暖房器具になります。
最低限必要な装備:⑥ストーブ(石油orガス)
ストーブが必要な理由は2つあります。
- 焚き火はそこまで暖かくない
- テントの中で体を暖める時間が必要
冬のキャンプは想像以上に寒いので、焚き火だけでは体を暖めることができません。
それでも、こういったアイテムを使うと、だいぶマシにはなります。↓
▶【焚き火を2倍楽しむ】冬キャンプの焚き火装備6選【初心者向け】
しかし、焚き火は「火にかざしている部分」だけが暖かいので、どうしても足元や背中が寒くなるのです。
したがって、寒すぎてテントの中に避難するのですが、その時にテントの中も寒いと、いつまでも体は冷えきったままです。
そのため、
ストーブが必要になってきます。
基本的には、家で使っている石油ストーブで十分です。
ですが、
この際だから、石油ストーブも購入しようかな?
とお考えなら下の記事をご覧ください。
石油ストーブは「ポイント」を押さえて購入しないと失敗する可能性があります。↓
▶【結論:火力重視】冬キャンプおすすめ石油ストーブ5選+正しい選び方
また、
ソロテントだと小さすぎて石油ストーブが入らない…。
ということもあります。
そんな時には、こういったガスストーブが最適ですよ。
OD缶ひとつで使えるのでとても便利。
コンパクトなサイズで持ち運びも簡単です。
さらに、値段も安いのが安心ポイント。
詳しくはこちらの記事でまとめています。↓
▶【高評価ガスストーブ】冬キャンプおすすめのガス暖房7選【ソロ必須】
最後は、湯たんぽです。
最低限必要な装備:⑦湯たんぽ
「湯たんぽ」は昔からある暖房器具ですがとても暖かいです。
私も当初は「湯たんぽ」を使用していませんでした。
家でも使ったことが無かったので「なんかメンドクサイ…」と思い敬遠していたのです。
しかし、ある時にガスストーブを忘れて、ずっと車に積んでいた「湯たんぽ」を使ってビックリ。
めちゃくちゃ暖かいです。
例えば、寒くて手が痛いときの缶コーヒーの暖かさですね。
持っているだけで、幸せになるあの気持ちです。
その「湯たんぽ」を膝の上に乗せたり、シュラフの中に入れたりするだけで、ホッカイロの何倍も暖かい。
しかも、燃料は水だけですからね。
とても経済的。
私のおすすめは『マルカの湯たんぽ』です。
湯たんぽと言ったら「マルカ」一択ですね。
ほとんどのキャンパーさんが「マルカ」を使っています。
人気の理由は、直火で使用ができること。
ストーブの上に置いて暖められるので、とても便利なんです。
しかも、値段もそこまで高くありません。
個人的に、今では一番使っている暖房器具です。
「湯たんぽ」の詳細はこちらで解説しています。↓
▶【湯たんぽのリアル】冬キャンプおすすめ湯たんぽ+効果的な使い方
冬のソロキャンプの注意点
冬のソロキャンプの「注意点」は3つです。
- 一酸化炭素中毒
- ガス缶問題
- 忘れ物
とても大切なので、詳しく説明していきます。
注意点①:一酸化炭素中毒
一酸化炭素中毒とは、一酸化炭素(火を燃やした煙に含まれている無味無臭の気体)を大量に吸い込んだ時に起こる中毒症状です。
症状としては、
- 軽度(頭痛、吐き気、めまい、など)
- 中度(錯乱、痙攣、息切れ、など)
- 重度(死の危険)
の3種類あり、重度までいくと死の危険性があります。
発生原因は、酸素が不足することで起こる「不完全燃焼」で顕著に発生します。
例えば、締め切ったテントの中でストーブを点けっぱなしにするなどですね。
どんどん、テント内の酸素が薄くなることで起こります。
これを防ぐ方法は2つです。
- 適度な換気を行う(1時間に一回、1~2分程度)
- 一酸化炭素チェッカーを使う
特に、一酸化炭素は無味無臭なので、人間は症状が出ない限り、一酸化炭素には気づきません。
また、気づいたときには手遅れの可能性もあるので、一酸化炭素チェッカーは準備しておきましょう。
命の危険がありますし、値段もそこまでしないので検討してみて下さい。
ちなみに、
私は一酸化炭素中毒になりました。
私の不注意が招いた大失敗です。
「どういった状況が危険なのか?」
私の失敗を参考にしてみて下さい。↓
▶【こうして私は一酸化炭素中毒になりました…】冬キャンプでの大失敗
注意点②:ガス缶問題
ガス缶問題とは、冬の気温があまりに寒いために、持ってきたCB缶やOD缶が使えず、火を使えないトラブルのことです。
これは、ガス缶の中に含まれている、ガスの種類によって起こります。
基本的には、家庭用のCB缶にはノマルブタン(ブタン)が充填されています。
しかし、ノマルブタン(ブタン)では、気温が10℃以下になったら十分な火力が出せません。
そのため、こういった寒冷地用のガス缶が必要なのです。
また、
『OD缶』と『CB缶』のどっちのガス缶を冬キャンプに持っていくべきなの?
こういった疑問もあるかと。
私の経験では、
- 最低気温が-2℃を下回るなら寒冷地用のOD缶
- 最低気温が-2℃を上回るなら寒冷地用のCB缶
これが目安です。
ガス缶問題に関しては、こちらで詳しく解説しています。↓
▶【CB缶?OD缶?】冬キャンプにどっちのガス缶を持って行くか問題
注意点③:忘れ物
そして、よくあるのがこの忘れ物です。
これは、多くのキャンパーが必ず体験する失敗かと。
私は、以前に「冬用シュラフ」を忘れて大変なことになりました。
「やばい、どうしよう…。」
急遽、近くのアウトドアショップでシュラフを購入して、何とか過ごせましたが、手痛い出費をすることに…。
そのため、
装備に関してはチェックリストで確認することが大切です。
こちらに私が冬キャンプに行く時の「持ち物リスト」をまとめましたので参考にして下さい。↓
▶【デビュー戦】冬キャンプ持ち物リスト|初心者おすすめ必需品&装備
結局、冬のソロキャンプの総額は?
今回紹介した装備はこちら。(一酸化炭素チェッカーも追加しています)
もちろん、物によって値段は違いますが、
合計で86,000円します。
いや、無理です。冬キャンプあきらめます
そうですよね。
驚愕の数字です。
ですが、安心してください。
あくまでも、すべて買った場合です。
基本的に冬キャンプを始める方は、他の季節のキャンプを経験して、装備は揃っているので、ここまでの値段にはなりません。
高くて23,000円、安くて8,000円です。
例えば、
テント、3シーズンシュラフ(×2)、マット、ブランケットを持っている人は、
▶コット+ガスストーブ+湯たんぽ+一酸化炭素チェッカー=合計19,000円です。
上記にプラスして、「コットなし」ですごしたい人は、
▶2枚目マット+ガスストーブ+湯たんぽ+一酸化炭素チェッカー=合計11,000円です。
上記にプラスして、石油ストーブが家にある人は、
▶2枚目マット+湯たんぽ+一酸化炭素チェッカー=合計8,000円です。
こういった感じですね。
そのため、今お持ちの装備によっては、そこまでお金をかけずに冬キャンプができますよ。
また、こちらでは「最安値3,000円の方法」も解説しています。↓
▶【最安値3,000円】冬のソロキャンプの総額は?【初心者のお金事情】
まとめ
今回は冬のソロキャンプの始め方を解説いたしました。
最後にまとめると、
冬キャンプに必要な装備はこちらです。
そして、冬キャンプにかかるお金の総額は、
高くて23,000円、安くて8,000円です。
(前提条件:他の季節のキャンプは経験済みで、一通りの装備は揃っている)
そして、注意点は3つです。
- 一酸化炭素中毒
- ガス缶問題
- 忘れ物
ここは大切なポイントので、きちんと理解しておきましょう。
いろいろと準備することはありますが、実際に冬キャンプに行くとその苦労がすべて報われます。
虫は少なく、人も少ないキャンプ場で、お酒を飲みながら、焚き火を眺る幸せ…。
見上げると、満天の星空が。翌朝も朝日と一緒に飲むコーヒーの暖かさ。
すべてが最高の癒しタイムです。
それでは、楽しい冬キャンプを!
P.S.服装も冬キャンプでは大切です。↓
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